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2017/02/06

POLITICAL ECONOMY 第85号

Tweet ThisSend to Facebook | by:keizaiken
南相馬をロボットで活性化                     
              一般社団法人えこえね南相馬研究機構理事 中山 弘
 
 イノベーションコースト構想というのをご存じですか?震災、原発事故によって失われた福島県浜通りの産業・雇用を回復するため、廃炉やロボット技術に関連する研究開発、エネルギー関連産業の集積、先端技術を活用した農林水産業の再生、未来を担う人材の育成強化などを通じて新たな産業・雇用を創出しようという取り組みです。

 南相馬市では、これに呼応して、原子力に依存しない再生可能エネルギーの導入、ロボット産業協議会の設立、産学官連携によるロボット開発などを推進してきました。昨年夏にはロボット産業推進室を設置し、ロボット産業の拠点施設である「ロボットテストフィールド」と「国際産官学共同利用施設」の誘致に取り組みながら、「ロボットのまち」を目指しています。

南相馬市のロボット推進の現状

 津波で被災した沿岸部に、「ロボットテストフィールド」として70haの用地を確保し、災害対応、インフラ点検、無人航空機や災害対応ロボット等の試験や、ロボットの性能が評価できるような設備が検討されています。ここには、試験飛行用グラウンドや崩壊橋梁・崩落トンネルといった模擬施設、水没模擬市街地等の施設も整備される予定です。また、ロボット実証区域として、災害対応ロボットやインフラ点検ロボットの実証試験や操縦訓練の場も提供していきます。

 昨年11月には、ロボットを通じた観光交流の拡大を目的にドローンレースが実施され、2000人ほどが来場しました。会場では、パイロンの間を飛び回るエアレースや、ドローン体験、ドローンによる神旗争奪戦も開催されました。さらに12月には、完全自律制御による長距離荷物搬送の実証試験が行われ、ドローンを活用した配送サービス専用機が海岸線約12kmの区間を飛行し、荷物を届けることに成功しました。

「ロボットのまち 南相馬」への期待

 南相馬市は「ロボットのまち」の実現に向けて、先に述べた取組みの他にも、企業や研究者のコラボレーションによるメイドイン南相馬のロボットづくり、介護ロボットの実証や、地元企業の技術支援、セミナーや研修をはじめとした人材育成を推進することが検討されています。

 ただ、今のところハードが先行していて、市民の間にはあまり浸透していないように感じます。ロボットの本来の目的は、人を助け、人が足りないことを補い、暮らしを豊かにすることです。

 ハウステンボスは、「ロボット王国」をつくり、世界のロボットが見られる場所を目指して、「変なホテル」などテーマパークとしてのエンターテイメント性、観光ビジネス都市としてロボットを広めようとしています。

 南相馬も暮らしに根付いた新たなロボット文化文明の発祥の地になったら良いと思いますが、この地には次のようなポテンシャルがあると感じています。

・高齢化が一気に進み、生活支援ロボットのニーズが高い
・働く人が少なく、有効求人倍率が高水準
・人口減少が進む中で、なにか新しいことをやらないと衰退
 するという危機感がある
・福島原発から20km圏内では道を歩く人が少ないため、自動
 走行や買い物支援などをやり易い
・もともと精密工業の基盤があるので、小回りの利く技術開
 発がやりやすい

 そこで南相馬に、生活に密着したロボットを一堂に集め、介護施設、個人の家、一般道路、いろんなところで、ロボットを使えばよいと思います。先駆的な取り組みをすることで、そこにいろんなものが集まってきて交流がさらに進むことが期待できます。

 また、ロボットを動かすにはエネルギーが不可欠ですが、南相馬市は原発に頼らない都市宣言をし、2030年代初めにエネルギー自給100%を目指しており、持続可能な未来社会を示すことができます。 

 ということで、ハードのみならず、ソフトも含めた総合的な「ロボットのまち」を目指す取り組みが、住民も参加しながら一体となって進められた良いと考えています。

14:45

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第47回研究会
「米中覇権争いとトランプの米中
“G2”構想の意味」

講師:平川均氏(国          士舘大学客員教           授・名古屋大学名誉教授)

日時:月6日(土)
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場所:専修大学神田校
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神保町駅A2出口、徒歩
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資料代:1000円
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第41回研究会(2022年11月12日)「ウクライナ危機で欧州経済に暗雲」(東北大学名誉教授 田中 素香氏)

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第43回研究会(2023年6月17日)「植田日銀の使命と展望ー主要国中銀が直面する諸課題を念頭に」(専修大学経済学部教授 田中隆之氏)

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